またしても十分な審議が尽くされたとはいえない状況で
与党の強行採決で成立した国民投票法。
正式名称は「日本国憲法の改正手続に関する法律」というのだそう。
たかだか法律の名前かもしれないが
『国民投票』の文字がなく『憲法改正』の文字はある。
こんなところにも自民党の思惑が垣間見える。
ご存知の通り不備だらけのザル法だ。
まず最低投票率の規定がない。
変な話、一人しか投票しなくても「国民投票」は成立する。
せめて50%以上の投票率がないとあかんと思う。
岩国市などで行われた住民投票では「最低投票率規定」があり
投票棄権運動なんかも展開されていたのは記憶に新しい。
この法律の場合
「棄権=賛成」と判断されてしまうところがひどい。
また、白票での抗議(決して良いとは思わないが)は
カウントすらされない。
また有料広告の無規制や
公務員・教員の運動の制限も「現憲法違反」だと思う。
一般の選挙での公務員の運動規制については
一定理解できる部分もあるが
今回の国民投票は「憲法改正」のみに適用される。
すなわち「憲法遵守義務」のある公務員が
自分たちの守るべき憲法にひとことも言えないってのは
どう考えても納得がいかない。
日本国憲法の3つの基本は
国民主権・基本的人権の尊重・平和主義だ。
この3つは絶対に変えてはならない基本原則である
というのは憲法学者の間でも一致する所だろう。
安倍総理大臣が何度も言っている
「戦後レジームからの脱却」とは一体何なんだろう。
もう戦争はしませんと世界の国々に宣言し
平和主義の実践の中で経済復興してきたのではないか。
ソコからの脱却とは
集団的自衛権の行使を狙っているとしか思えない。
押し付けられた憲法などと改憲派の人たちは言うが
今の憲法の改定の流れこそ
アメリカからの押しつけではないのか。
それにしても
この頃の国会はひどすぎる。
「なんとか還元水」なんて
え~加減な答弁をしている大臣が
辞めずに居座りつづけ首相も擁護している。
一昔前なら強行採決だけでも大騒ぎやったのに
教育基本法や憲法改正手続法なんて重要な法律が
数の力だけで押し通されて行っている。
民主主義とは多数決だけではありませんよ。